スイッチ オフ。そして…

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突然 背後から聞こえてきた低い声に びっくりして椅子から落ちそうになった。 忍『ヒャッ?!おっ…起きてたんですか?!』 後ろを振り返ると 黒いTシャツ姿の伊織さんが口元を綻ばせ 私を見つめていた。 髪が少し乱れ 浅黒く引き締まった身体 疲れているはずなのに 笑顔を向けてくる伊織さんに 私の心臓はパニック状態になる。 伊織「相変わらず部長の尻拭いばかりだな。あの課長も。」 彼は身を屈め 私の肩に腕を掛け 身体を密着してきた。 すると すぐ傍から爽やかな彼の香りがしてくる。 こうなると 私の心臓は喉元まで移動してくる。 忍『あのっ…ほらっ!コーヒーでも淹れましょうか?!』 そう言って 慌てて彼の腕から逃げ出した。 ガシッ。 力強く大きな彼の手が 私の肩を掴んだ。 1歩踏み出したところで あえなく捕獲(泣)。 伊織「せっかくの休みだからな。有意義に使わないと。なっ♪奥さん。」 忍『………毎日 お疲れ様です…。』 .
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