第1章

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しばらくして母と妹が帰ってきた。 後で聞いた話しだけど、 孝雄の父親である《勲》が爺さんの所へ行き… 家に戻る様に説得したらしい。 今考えると余計なお世話だったと思う。 僕は現在でも 《勲》《孝雄》の親子が好きになれない。 その思いは… これから年を重ねると共に強くなっていく事となる。 現在では【離婚】と聞いてもさほど驚きはしないけど、 あの当時… 女性にとって離婚するって事はかなり勇気のいる選択だったようだ。 まして田舎であれば尚更の事。 僕の母は一人で生きていく力もなければ… 強さも持ち合わせていない女性であった。
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