第84章

8/13
前へ
/534ページ
次へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ※これから続く急な登り坂を押していくのは無謀だし、かといって駅の方へ逆戻りするのもなぁ。※ しばらくボーーッと目の前を通る車を見ていたら… やたら‘トラック,が多い事に気付いた。 直ぐさま立ち上がると… 僕は向こうから走って来るトラックに向かって、 ひたすら両手を振ったのである! 当然の事ながら… なかなか停まってくれるトラックはいない。 それでも僕は諦めずに手を振り続けた。 すると…!? 白い軽バンが目の前に停車して、中から優しそうなおじさんが声をかけてくれたのだ! 事情を話すと… 車にバイクを乗せてくれて、山道を越し麓にあるバイク屋まで送ってくれたのである。 あの時は本当に有り難くて… ‘人の優しさ,が身に染みる出来事だった。 もちろん御礼は言ったけど… 住所や名前を聞く余裕がなくて、ちゃんと御礼を出来なかった事を後悔している。 それ以来… 僕にとって‘静岡の人,はみんないい人なのです。
/534ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加