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「…それからさ…」
「…何よ…?」
「オレも詳しくは聞いてないんだけど…"瞳"の事───何でユウヤに黙ってたんだ…?」
「───……!!!!!」
「高梨にも色々事情っつーもんがあるんだろうけど…もっと早く話してたら、ユウヤも傷つかないで済んだのかもな」
「…タイチには…関係ないでしょ…?」
「──そうだな。
…まぁ…今度は、もっと心の底から信頼出来るヤツと幸せになれよ。
男にとって、隠し事をされ続けるってのは…わりとツラいぜ?
────じゃ、オレ帰るわ。これ…一応渡しとく。
多分見たくもないと思うけど」
タイチは小さな紙をテーブルに置くと、スタスタと出て行った。
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