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「──居綱…もちろん"アレ"くっつけといてくれたんだろ??」
「…フゥ…
もちろんです。久しぶりに清斗様の"お気に入り"が出現したのですから」
───その頃…
鈴葉は───
「…ココどこ…??」
歩いても歩いても、部屋部屋部屋…
階段階段階段…
「…ダメ…頭がおかしくなる…迷路!?迷路なの!!?」
鈴葉が1人で絶望していると、遠くの方からキャピキャピした声が聞こえてきた。
「──でさぁ…」
「まぢウケんだけど!!」
─艶やかで綺麗に巻かれた髪。
細長い躰。
雑誌で見るモデルのような女子達が、団体でこちらへ向かってきた。
「(…ふ~ん…アレがセレブ学園の女の子達か…
綺麗だけど…会話の内容は普通だなぁ…
まぁいっか。ちょっと道聞こう…)」
鈴葉は足を引きずりながら、女子達の方へ向かって叫んだ。
「すみませ~ん!!
出口ってドコですかぁ~!!?」
──すると、女子達の顔は一瞬にして凍りついた。
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