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たくさんの花びらのシャワーを降り注がれ、どんどん近づいてくる幸せそうな2人…。
「(…っ…やっぱりダメ…!!…来るんじゃなかった…っ!!!)」
鈴葉は列から抜け、誰にも気づかれないように帰ろうとした。
────ドンッ!!!
「…あ…ごめんなさい」
「高梨……?」
ぶつかったのは、新郎の親友、タイチだった。
「お前…来てくれたのか…?」
「…うん…でも…
…やっぱり…お祝いの言葉、言ってあげられないから…帰る…ね…」
「…そっか…そうだよな…」
タイチは「気を付けて帰れよ」と言うと、参列に戻っていった。
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