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「ホレちゃったぁ?」
部屋のドアを閉め、雅の第一声がそれだった。
「…ホレた?…分かんねぇ…。
なんだ…?この気持ち」
何も手につかない。
頭は彼女のことでいっぱいになった。
「オイオイ(笑)。明らかに年上だぜ?
男だっているべ、あれは…」
「うん…だと思う…」
「ちょっと!ちょっと~!?
貴将クン!?ここはカラオケですよ?
もっと明るくいきましょうよ~!!」
「…ん…」
貴将は上の空で座っていた。
「んもぉう~!!貴将クン!!
あなた…恋しちゃったんですよ!!」
『恋しちゃったんですよ』
雅のその言葉を聞いて
貴将の心の中では花が咲いた様に何かの扉が開いた。
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