40人が本棚に入れています
本棚に追加
「なぁ博士、まだかよ~…」
俺は柳 慎太郎。26歳、元走り屋だ。
なんで"元"が付くのかって? それは聞かないでくれ…
「もうすぐだ…っ」
この人は川村 寛司(かんじ)。俺の身代わりを作ってくれるクルマ好きの博士だ。
博士 「ここをこうして…… 出来た!」
慎太郎 「ホントか!? サンキュー!」
博士 「もうちょっとマシな言い方は無いのか~?」
慎太郎 「悪ぃな、口が悪くてよぉ」
慎太郎は車椅子から身を乗り出し、偽の自分に触れた。
慎太郎 「って…全然似てねぇじゃんか!」
博士 「当たり前だろ。あえて似せてないんだ。」
慎太郎 「はぁ?意味分かんねぇよ。」
博士 「名前違うのに顔一緒じゃおかしいだろ?」
慎太郎 「別に…まぁいいや、よろしくな!もう一人の俺!」
最初のコメントを投稿しよう!