誕生

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 「よろしく」 もう一人の俺はムクッと体を起こし、満面の笑みで親指を突き立て、前に出した。 慎太郎 「うわっ、ビックリしたぁ~!」  「なにビックリしてんだよ!」 慎太郎 「お前… 怖っ!」  「怖いとか言うな!見た目はおめぇと同じ人間なんだからよぉ!」 慎太郎 「なっ、何でも良いから服着ろ!」  「はいはい」 もう一人の俺は服を着にクローゼットへと向かった。 慎太郎 「おい、おっさん… アイツ、ロボットのくせに弁が立つなぁ~!」 博士 「お前もあんな感じだぞ。」 慎太郎 「チッ… …んだよもう… おい!着替えたか?」  「着替えたよ。んで、今からどうすんの?」 慎太郎 「とりあえず、ウチに来てよ。クルマもそこにあるからさ。」 博士 「俺も行くぞ。」 慎太郎 「そだな。コイツのアシはまだねぇからな。俺は自分のがあるからね~!」 そう言って慎太郎は自分の車に乗った。  「アハハ!福祉車両のワゴンRかよ!」 慎太郎 「しょうがねぇだろ、これしかねぇんだから…。」  「博士のクルマ何?」 博士 「俺か? 俺はビートルだ。」 そこには黄色い古いビートルがあった。
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