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「この爪が悪いのか」
「この牙が悪いのか」
「この醜い姿が悪いのか」
魔王は暗闇で悩みました。
しかし、答えを教えてくれる者はそこには居ません。
「人間の冷たい目が恐い」魔王は地上に自力で出る事も出来ましたが、
恐くて出る事が出来ませんでした。
昼になっても、
夜になっても、
光の届かない地下に居ては何も解りませんでした。
一日中がずっと夜の様な
暗く冷たい闇の世界で
魔王はついに
冷たく残酷になってしまいました。
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