ツヤ髪命

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久しぶりに実家に帰り、駅で声をかけられる。 「やい。貴様!」 聞き覚えのあるあのダミ声。振り返ると、そう、マイ★ブラザー。 (迎えにきてくれたの?\^o^/やさすぃ~★)だけど、真っ黒いスーツに、ベンツ。彼の普段着。 こんなド田舎で少しはずかし~。駅から降りてきた人々は、興味津々に、見ていないふりをしながらめっちゃこっちを見てる。弟を直視できないからこの車に誰が乗るのかと、およそ乗るはずもない私の背中に視線が突き刺さる💦 「貴様、早く乗れ。」 「貴様はないだろ~。」 「貴い様で尊敬語だし。」 「出ました!マイ語録!」 なんて冗談をいいながら家に着く。 車の中ではメキシコの音楽とシケモク・∀・ だけどシートヒーターをさりげなく入れてくれる心遣いがにくい奴。
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