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夕方になり、青山が涼哉を連れて来る。
「ママ~!」涼哉は走って玲子の元に行った。
「お帰り。学校どうだった?」
「算数が難しかった~」涼哉はランドセルをソファーに置いて座った。
「パパに教えて貰わなくちゃね」
「ママ、何してんの?」涼哉が覗き込む。
「曲作ってるの」玲子は言った。
青山がジュースを涼哉に差し出す。
「ありがとう」涼哉が受け取る。
そこへトイレに行ってた薫が戻って来る。
「おっ…悪ガキ坊主、帰って来たわね?」
「悪ガキじゃないもん」
「ママの言うこと聞かない悪ガキじゃない」と薫。
「薫ちゃんだって意地悪ばかり言うおばちゃんだもん」涼哉は言い返した。
「おばちゃんですって?この生意気な悪ガキめ~」薫は涼哉をくすぐった。
「キャハハハハ♪」
「ちょっと!静かにしてよね!」玲子が睨む。
「涼哉、向こう行こうか」薫は手を取って涼哉と隣りの部屋に行った。
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