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夜、稲葉はマネージャーの花村万里子と夕飯を食べに行った。この花村万里子は玲子の幼なじみである。
「明日はポスター撮影があります」万里子は手帳を見ながら言った。
稲葉はサラダを食べた。
「スタジオは川崎なんで家を早目に出ることになりますからそのつもりで」万里子が淡々と語る。
「万里ちゃんも食べたら?もう仕事の話しないでいいよ~」稲葉は言った。
万里子は手帳をパタンと閉じた。
「実は…お腹減ってたんだよね」
「やっぱり(笑)さっきから鳴ってたもん」稲葉は笑う。
「サーモン美味しそう…」万里子が箸を取る。
「食べて食べて」稲葉が勧める。
「稲葉君とこうしてご飯食べるなんて久しぶり」万里子は言った。
「そういや外食してなかったなぁ」稲葉はウーロン茶をすすった。
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