序章~平穏

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梅雨に差し掛かった6月、玲子は息子の涼哉の弁当を作っていた。 「~♪」鼻歌を歌う。 「涼哉、早く着替えなさい」キッチンから玲子が声をかけた。 「ミャーミャー」猫の銀太が鳴いている。涼哉は銀太を撫で回していた。 「涼哉!」玲子が声を張り上げる。 「朝から大きい声出すなよ~」旦那、稲葉浩二が頭を掻きながらやって来た。
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