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とあるホテルにて──
「こちらが監督のホ・ジュン。そしてこちらが主演の新城司とリ・チョンミン」通訳が紹介する。
それから更に通訳は玲子たちの紹介を相手側にした。
「え~それでは…この映画をどう表現したいと考えていますか?」青山があらかじめ用意してた紙を見て言った。
「ちょっと待って…」玲子が止める。
「日本語か英語を出来る方はいませんか?」玲子は聞いた。
監督が首を振る。
「日本語、英語どちらでも」新城司が言った。
「では日本語でお尋ねします…この映画をどんな映画にしたいと考えていますか」玲子は言った。
「この映画は特に悲しみの中で芽生えた愛を表現します。妻を事故で亡くし、恋人も亡くしてしまう時に偶然知り合った言語の違う女性に恋をする…切なくて美しみのある映画だと思います。僕はその主人公が味わった切なさの中に見える優しさを表現できたらと思います。でも撮影は明るく楽しくでやれたらベストです」新城は淡々と述べた。
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