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玲子は持って来たカメラであちこち撮った。
稲葉と涼哉に見せるためである。
「僕がモデルになりましょうか?」
玲子は声のする方に振り向いた。
新城司だ。
「人は撮らないんです」玲子は言った。
「僕と同じですね」
「あなたもカメラを?」
「趣味なんです」
「どうしてまだここに?」玲子は言った。
「このホテルに泊まってるので」
「本当に?」玲子は驚いた。
「はい。家にファンが押し寄せて来るので時々ここに非難するんです」新城は言う。
「大変ですね…」
「コーヒー飲みませんか?」新城は言った。
玲子は考えた。
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