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「涼哉ってば最近ますます言うこと聞かなくなって来たんだよね…」玲子は譜面を書きながらつぶやいた。
「あんた、子供に舐められてんのね」
玲子の相棒、五十嵐薫が笑う。
「浩ちゃんの言うことは聞くのよ」玲子は頬を膨らました。
マネージャーの青山がコーヒーを配る。
「玲子がガミガミ言い過ぎなんじゃない?稲葉君優しいから稲葉君の言うことには威厳があるのよ」薫は人差し指を立てて言った。
「だって厳しく言わないと躾にならないじゃない」
「母親ってそう言うもんですよ」と青山。
「浩ちゃんも肝心な時に怒ってくれないし…」玲子は口をとがらせた。
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