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「玲子、手が止まってるぞ?」
後ろで見守ってたチーフマネージャーの上杉拓美が口を開いた。
「ちょっとは休ませてよ…」玲子は机に伏した。
「まだ1時間しか経ってないじゃない」薫がつっつく。
「薫は良いわよね、何もしないで見てるだけなんだから」玲子は言った。
「あら、今日やる曲は玲子の曲なのよ?仕方ないじゃない。私は見てるしかないもの」薫はコーヒーをすすって言った。
「はぁ…毎日曲作り…頭痛い…」玲子は頭をクシャクシャ掻いた。
「あれ?玲子さん曲作り好きだって言ってたじゃないですか~」青山は言った。
「いつの話してんの~?」
「早く書きなさいよ。私、退屈なんだから~」と薫。
「わかってますよ~」玲子は薫を横目で見た。
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