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ラミナ王国の一年は12の月に分けられる。 新年は三月にあたり、その理由はラミナ王国の存在するルミ大陸は寒冷な気候にあたり、短い春と夏、長い秋と冬が特徴だからだ。 衣服は寒冷地帯であるため、装飾よりも防寒に主眼がおかれている。 ラミナ王国の文化の特徴としては、無数に絡み合う螺旋が絶妙な色合いをもってして描く模様で、これは熟練した職人にしか出せないものである為、この職人はフルーマ、尊敬すべき人と呼ばれる。 書物は天魔の戦いの記録に終始しており、物語性のあるものはあまり無い。 天魔の戦いの記録で最も権威ある書物は『天魔戦争』である。 著者はダウィネ・ハイラル。 ダウィネはフリンと同じ時代に生きた最初の詩人。 フリンが彼と出会った時には既に彼は老人だった。 しかし、その後彼はフリンのひ孫が王に即位するまで生き、また、彼は天魔の戦いの20年前に生まれ、天魔の戦いの全てを見てきたと常に言っており、事実ラヤの騎士団と呼ばれる代々ラミナスに支える騎士達は永遠の齢を重ねる不思議な男の話を聞いて育っており、それがダウィネだとする説がある。その為、ダウィネの『天魔戦争』は天魔の戦いの研究において最も権威ある書物という地位を得た。 騎士団は、宗教集団的な戦士の集まりという色合いが濃い。 元々はラミナス信仰の集団だったものが、天魔の戦いの勃発に際し、騎士団、正確には戦士団となった。 当然、悪魔とされているザフィールを信仰する集団も存在していた。 とはいえ、ラミナスとザフィールを信仰する集団のみが騎士団となり戦った訳ではない。 天魔の戦い以前は、この大陸は多神教で、様々な恩恵を与える神々が存在していた。 天魔戦争とはラミナスとザフィールを中心にした神々の戦争を言う。 だから、ラミナスの側についた神々を信仰する者達は独自に騎士団を設置し、ザフィール側の騎士団と戦った。 勿論、その中にはラミナス以外の神を信仰する者達が多数存在していた。 最終的にはラミナス以外の神々の信仰は禁じられる。 ラミナス教徒は多数派とはいえ、その他の神々の信徒が決して少なかった訳ではない為、これに対する反乱が起きたが、最終的には鎮圧、ラミナス教徒達がラミナスの強大な力を示す様々な魔法で反乱軍を鎮圧するのを見るに至って、ラミナ王国は正式に成立した
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