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ラミナスは戦いの後人間になったとされている。そこから神々が人となり人として生き、子をもうけ死んでいったのではないかと考えている知識人もいる。 ある者はラミナ王国の三柱家はまだ神と人が共存していた時代に何らかの形で神と交わったのではないかと考えている。実際、神々の歴史を記録した書物では度々ある時期を境に登場しなくなる神が存在する。 以上からわかるようにこの大陸ではある時期までは神と人はきわめて近い関係にあった。が、その状況も天魔の戦いの後変わってしまう。 二柱の神のいずれかを長にして戦うという構図から神と人の主従関係に近い関係が生まれた。それをして神と人があるべき姿に戻ったという者もいれば、それは教会の決めたことであり、神と人の関係に人為が混ざることになっただけと主張する者もいる。 最後の楽園は神々の住む場所とされている。そこはあらゆる楽しみの存在する場所と呼ばれ、毎日が春の日のような暖かい光に包まれており、色とりどりの花が咲き乱れ、虹色に輝く石が存在し、小鳥が飛び交い、歌を交わしているという。しかし、それが本当の幸せであるのかと言われれば必ずしもそうとはいえない。というのも、天魔の戦い以前は神々も人と同じ大地に住んでいたが、天魔の戦いの後神々は自らの力を以て創造した最後の楽園に籠ることになる。その理由は明かされていないが、人の世界にある憎しみなどの邪な感情が神々の無垢な心を汚し、その為に天魔の戦いが起こったからだと一般には考えられ、その為この大陸の人々はそういった感情を嫌う風潮にある。
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