5人が本棚に入れています
本棚に追加
偉大な科学者の一人にロウウェン・ステヴィッチがいる。彼は錬金術により世界の成立の過程を実証しようとし、教会権力により処刑された。
彼は偉大な科学者であると同時に、兵器の開発にも多大な貢献をしており、彼の発明した攻城用の巨大な槌を打つ兵器や、槍を飛ばす巨大な弓型の兵器の開発者でもある。
しかし、彼が処刑された後、彼の研究資料は失われてしまっており、現在まで行方不明である。
中には不可解な死を遂げた聖職者も記録されており、彼らもまた経典のいう天地創造の物語に疑いを持ったのだ、と言われている。
ガリア王国は、大陸の南部を支配している。
男子は八歳になると皆城の一角にある寮に入れられ、そこで教育をうける。
その教育は厳しいもので、定期的に行われる試験に不合格だった男子とその家族は末代まで、不名誉な血として、蔑まれることになる。
厳しい教育を突破出来た者達はそこで武官となるか文官となるのが適正かを振り分けられる。
内、手先が器用な者は王室お抱えの職人になることもある。
試験に落第した者はその日暮しをするかしなく、また、試験に合格した一族と試験に不合格だった一族の結婚は認められていない。
又、一度不合格者が出るとその後の代からは合格基準が厳しくなるため、試験に合格する者は固定化されつつあり、そこに腐敗の源があると指摘する声は多い。因みに、試験で選抜されるのは国王直属の精鋭部隊と指揮官で、歩兵は皆戦時挑発。
サラムンド王国。野蛮なガリア、洗練されたサラムンドと対照的に称されるのが、代々女王が国を統治するサラムンド王国である。
ガリア王国の隣に位置し、その国境はガリア山脈。
職業軍人は高位の軍人しか居らず、下層民にまできめ細やかな福祉政策をとっている。
武力を行使するのをよしとせず、あくまで交渉による解決を目指すお国柄であるが、隣国のガリアには押され気味で、未開の民族フラマットに自治を許した領地を与えている為、諸王からは頻繁に馬鹿にされといる。
フルム王国。サラムンド王国とは地上の海ファラス湖を隔てて位置する大陸最大の王国。
ファスを守る最後の砦として築かれたフルム要塞を首都としている。
フルム要塞は巨大な要塞で、一つの街である。
要塞としても優秀であるが、建築様式も神話時代の代表的なもので、異教徒の王、フラウムもこの要塞を前にして軍を退いたといわれている。
最初のコメントを投稿しよう!