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戦う四組全員が集中力を高めるために同時に目を閉じる。
数秒間、張り詰めた空気があたりを包む。
一人が先手をきって相手に向かっていく。もちろん手には木刀が握られていた。
それからコンマ何秒くらいか遅れて、それぞれが自分の相手目がけて飛び掛かる。
テルス達が見ていた組は、想造するのが一番遅かった。
想造し終えた二人は互いに木刀を振り下ろす。
―ガツン!
互いにの木刀がぶつかり合い鈍い音が響く。
「やめ!」
なんと審判がこのタイミングで勝負を止めた。
四組の中で一番想造が早かった人がいる組み以外すべてが止められていた。
つまり、戦いを続けているのは四組中一組だけである。
クラウ「確かにあの程度の想造スピードならこれ以上見なくてもわかるな」
テルス「想像どうり」
テルスは嬉しそうに言う。
試験を続けていた組も、先に想造した方がやはり有利な立場となり、すぐに決着がついた。
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