12人が本棚に入れています
本棚に追加
アナウンスで次の組のメンバーが呼ばれた。
その中にも三人の名前はなかった。
その後の勝負も一回目とそれほど変わりが無かった。
中には緊張で集中できず、想造すら出来ない者もいた。
九回目のグループの戦いもまた同じように二組が開始と同時に止められた。
残った二組は必死に攻防を繰り返す。
その内の一組の決着がついた。
木刀が相手のみぞおちへと入る。
その瞬間に審判が止めに入った。
もう一組の勝負はなかなかハイレベルであった。
始めのうちは相手の攻撃をかわし合っていた。
しかし今はお互いに疲労がたまり、自分の木刀で相手の攻撃を受けとめるのが精一杯だった。
―バキィ!
とうとう片方の木刀が折れた。
「やめ!」
審判が試合を止める。
クラウ「最後の最後で想造の精密さの差が出たな。」
レイミ「なかなか面白い試合だったわね」
テルス「そうかぁ~…」
テルスは待ちくたびれ、完全に意気消沈していた。
最初のコメントを投稿しよう!