世界を守る組織

17/37
前へ
/41ページ
次へ
アナウンスで次の組のメンバーが呼ばれた。 その中にも三人の名前はなかった。 その後の勝負も一回目とそれほど変わりが無かった。 中には緊張で集中できず、想造すら出来ない者もいた。 九回目のグループの戦いもまた同じように二組が開始と同時に止められた。 残った二組は必死に攻防を繰り返す。 その内の一組の決着がついた。 木刀が相手のみぞおちへと入る。 その瞬間に審判が止めに入った。 もう一組の勝負はなかなかハイレベルであった。 始めのうちは相手の攻撃をかわし合っていた。 しかし今はお互いに疲労がたまり、自分の木刀で相手の攻撃を受けとめるのが精一杯だった。 ―バキィ! とうとう片方の木刀が折れた。 「やめ!」 審判が試合を止める。 クラウ「最後の最後で想造の精密さの差が出たな。」 レイミ「なかなか面白い試合だったわね」 テルス「そうかぁ~…」 テルスは待ちくたびれ、完全に意気消沈していた。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加