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レイミ「まぁ、私もそうしたかもしれないど…」
レイミは微笑む。
クラウ「……っておい!! レイミもなんだかんだ言って、こういうの好きだろ…」
レイミは再びフフッと笑う。
レイミ「ほら、始まったわよ!」
相手も想造を終え、テルスに向かって突進していた。
そして、木でできた剣を大きく横にふる。
―ブゥン!
空気を斬る音が、離れているクラウ達にも聞こえた。
しかしテルスにはかすりもしない。
一歩後ろに下がって、剣の届く範囲を見切っていた。
続けざまに相手は木刀をふる。
そのたびに空気を斬る音が会場に響く。
しかしテルスはそれも身軽にかわし続けた。
気付けばテルス達以外の勝負はすでに止められていて、すべての観戦者が静かにテルス達の勝負を見ていた。
クラウ「何やってんだよテルスのやつ。 あんな隙のある攻撃、すぐにカウンターでもいれられるだろ」
レイミ「でも、相手もなかなかよ。 あんなに大振りしてても、次の攻撃への切り替えしが速いわ」
クラウ「でもあいつなら行けない速さじゃね-だろ」
レイミ「まぁ確かにそうだけどね。 楽しんでるんじゃないの?」
確かにテルスの表情は笑っていた。
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