12人が本棚に入れています
本棚に追加
相手の攻撃が止まった。
テルスが一瞬にして相手と大きく距離をとったからだ。
試合場のギリギリな所まで来ている。
テルス「よし、んじゃ俺もそろそろ行くか」
そう言って、相手に向かって走る。
相手も待ってましたとばかりに剣を振った。
ブウゥン!
しかし、テルスはそれもかわし相手の懐へと入る。
テルス自身も決まると思った時だった。
テルス「!!」
ドカっと言う音と共にテルスの体は後ろへと飛ばされた。
テルスは踏張る。
しかし、10メートル近く飛ばされていた。
相手「よくあの態勢から短刀を犠牲に俺の蹴りを防いだな」
テルス「それはこっちのセリフだ。 まさかあの体勢からこんな蹴りが来るとはな」
テルスの短刀には大きくヒビが入っている。
クラウとレイミは少し驚いた表情をしていた。
クラウ「ちっ。あの大振りは誘いだったってわけか。」
レイミ「でも、大柄なわりには身のこなしがいいわね」
テルスはフーッと息を吐いた。
そしてヒビの入った短刀を消した。
相手「再び想造させる暇をあげるほど俺はやさしくないぜ」
テルスはその場で数回軽くジャンプし、屈伸をする。
テルス「よし! んじゃ、ちょっと力出すかな」
最初のコメントを投稿しよう!