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ディラフ「ちょっと力を出す? この状況でよくそんな事をいえたもんだ!」
テルスはゆっくりと目を閉じた。
ディラフ「させねーよ!」
相手は一瞬にしてテルスに詰め寄る。
そして、剣をテルス目がけて振り下ろした。
振り下ろしている途中、ディラフはテルスの目が開くのが見えた。
ディラフ(ふん。もうおせ-よ)
―ガツン!
鈍い音が響く。
観戦者はおぉっと声をあげる。
しかしその音は、ディラフが地面を叩く音だった。
ディラフ「どこに行きやがった!?」
テルス「ここだよ」
テルスはディラフの後ろにいた。
ディラフ「貴様、いつの間に!?」
テルスは笑みを浮かべる。
テルス「ちょっと力を出すって言ったろ?」
ディラフの顔が怒りで赤くなった。
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