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ディラフ「くそが! たまたま油断しただけで、調子に……のるなっ!」
ブゥン!
ディラフは大きく剣を横に振った。
しかし、またもやテルスの姿は消える。
ディラフ「!! また後か!」
焦りながらも振り替えるが、そこにもテルスの姿はない。
ディラフ「くそ!! どこにいやがる!!」
ディラフは完全に動揺していた。
観戦者たちにはテルスがどこにいるのか見えていた。
「お、おい…あれ……」
「嘘…」
「いくら現術師でも、あれはムリだろ…」
あちらこちらから、驚きの声。
テルスはディラフの上にいた。
しかも、10メートル近くは飛んでいた。
その高さから、ディラフ目がけて落下する。
ディラフもようやく気付き上を見上げるが、かわす暇もなかった。
剣を両手で握り必死にガードする。
落下してきたテルスはそれ目がけて足を出した。
メキメキ…バキッ!
剣はテルスの重みに耐えられず真っ二つに折れる。
そしてそのままディラフの顔目がけて蹴りが入った。
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