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テルス「なんか、あいつのオーラやばくない?」
テルスは少年を目で追ったあと、クラウに尋ねた。
クラウ「あ?そうか? 確かにずっと試合を見もせずにあそこに座ってたけどな…」
試合は毎回同じように準備がされる。
テルスは何故かそのブレイという少年が気になり、ずっと目で追っていた。
それぞれの選手が自分の場所につく。
審判はそれを確認し、開始の合図を出した。
「…始め!!」
その瞬間にブレイの手に木の刀があらわれるのをテルスは見ていた。
テルス「!! おい、速すぎだろ!!」
クラウ「え?」
ブレイはまだ想造も終わっていない相手のみぞおち目がけて、刀の柄を突き刺した。
ドスっという鈍い音が響き、相手はその場に倒れこむ。
「やめ!」
審判が止めに入った。
まともにくらった相手は立ち上がれず、苦しそうにその場で咳き込んでいる。
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