お別れは突然に、

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  ――少しの間沈黙が続いた。 「か、母さん…ミー君、どうしたの?」 僕は不安で不安で居た堪れなくて、何か聞かずにはいられなかったんだ。 「ミー‥君は、ねっ…ミー君はっ…」 嗚咽混じりに答える母さん。 ミー君がどうしたのか聞いても泣くだけで何も答えてくれない。 僕はもどかしくて歯痒くて、 「だからっ…!ミー君はどうしたんだって聞いてんだよ!!」 母さんに向けて怒鳴ってしまったんだ。  
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