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もういいや……
競歩の足を緩めて、いつものペースに切り替えると、みるみる私と彼の間が開いていった。
なんでこんなこと引き受けたんだろう。
遠ざかる彼の背中を目を細めて見つめながら、すでにボーっとしてきた頭で考えた
ってゆうか、こんな他人みたいならわざわざ教室まで迎えに来なくて良くない?
イライラする。
愛は憎しみに変わりやすいって言うけど、本当にそうだね。
そんな考えが頭をよぎって、私の足を止まらせた
明日言ってしまおうか。
「もう終わりにして欲しい。由利さんとやり直したいなら勝手にやってくれ」
みたいな……
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