愛されごっこ

「ずっと好きでした！」

私
遠山 満は一年間片想いをし続けた彼に、この一年間の想いを精算して貰うべく、人生で一番頑張った

高校一年の秋に、容姿端麗、無愛想で有名な彼を好きになって一年

恋をした時から、この恋が悲しくて、苦しいものだとゆうことは気づいていた

でも、彼に彼女がいても、いなくても、笑わなくても、彼女にだけ笑いかけても、私は彼に恋をした

先日彼女と別れたばかりだとゆう彼は、無表情で眉毛一つ動かさず私を見つめていた

―彼は元カノが忘れられないらしいよ！ 告白された人全員にそう言ってるらしい！

友人から聞いた私は落胆するどころか喜んでいた

楽になりたかったのかもしれない。
足枷をつけて持久走を走っているくらい苦しい恋に嫌気がさしていたのだ

早くふられて楽になりない。
きっぱりふってくれれば諦めがつく。

私は早く早くと心の中で唱えながら彼の答えを待った。

「……俺。好きな人がいるんだ」

知ってる。
そう言いかけた口を閉じて私は思いっきり笑顔を作る。

「そっか……うん。ありがと」

そのまま後ろを向いて立ち去ろうとした

が、しかし

腕を捕まれて私は振り返る。