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「ねぇ!聞いた?柊君、二組の満ちゃんと付き合ってるらしいよ!」
「えぇ!本当!柊君って別れたばっかだよね?」
「別れたばっかって……もう二ヶ月はたってるよ」
「えぇ!でも早くない?次のに乗り換えが。もっと一途だと思ってたぁ」
「だって。相手は満ちゃんだから。」
「あぁ。だよねぇ。満ちゃんだもんね。」
「そうだよ。満ちゃんなら許せるよねぇ。だれも嫌いって言う人いないし。」
「ねぇ。幸せになって欲しいな」
なんで。なんでだろう。
私達の噂がたった二日で学校中に広まってしまった。
付き合うまでの過程を知っている人は誰もいない。私達だけの秘密。
墓場まで持って逝かなくては……
私は頭をふって、考えることを止めて、空っぽにした。
疲れる。
止めよ。
楽になるために告白したのに、楽になるどころか、もっと苦しくなってしまった。
机に突っ伏すと、一昨日のことが走馬灯のように……思い出される
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