夏祭りシリーズ3

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夏祭りなんて何年ぶりだろうか。 去年までは暇を玩ぶくらいだったが、そんなのにいくお金の余裕もなかったし、気力もなかった。 売れたい売れたいと二人で躍起になっていたから。 「いのーえ」 「ん?」 「めっちゃ楽しそうやな」 そういう石田も楽しそうな顔を見せている。 「おん!めっちゃ楽しい!」 それを言えばまた、さっきより別格の輝くほどの笑みを見せた。 「まぁこれが…撮影じゃなかったら」 「ええんけど」 「おー…ノンスター遅れてごめんなー」 ってことで、チュートの御二人と夏祭り企画スタートです。 「お!福ちゃん!リンゴ飴や!リンゴ飴!」 「お、おん」 「うわっ!ジャガバタあるし!福ちゃんそっくりやで!」 「うっさい!」 徳井さんは俺達なんて比べ物にならないくらい楽しんでいる。 「福ちゃん!輪投げで勝負しよや!」 「…………」 変わって福田さんは徳井さんのテンションに比べると、天と地の差だった。 「ほら!お前等も!」 まさかの 色気の欠片もない夏祭り… 「徳井さん、 普通にはしゃぎすぎですって」 笑いながらツッコム石田。 「次だるま落としやぁあ!!」 「がっつり楽しむなボケ!」 ちなみにカメラ回ってますよ。 ああなんて 「楽しいな」 「見ててもな」 「次は…」 「ん?」 「仕事じゃなくこよな」 「…おん」 いつかまた。 誰にも見られず二人の時間を。 「ふーくちゃーん!」 「俺もう夏祭り嫌いや」 【【同情します;】】    
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