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夏祭りなんて何年ぶりだろうか。
去年までは暇を玩ぶくらいだったが、そんなのにいくお金の余裕もなかったし、気力もなかった。
売れたい売れたいと二人で躍起になっていたから。
「いのーえ」
「ん?」
「めっちゃ楽しそうやな」
そういう石田も楽しそうな顔を見せている。
「おん!めっちゃ楽しい!」
それを言えばまた、さっきより別格の輝くほどの笑みを見せた。
「まぁこれが…撮影じゃなかったら」
「ええんけど」
「おー…ノンスター遅れてごめんなー」
ってことで、チュートの御二人と夏祭り企画スタートです。
「お!福ちゃん!リンゴ飴や!リンゴ飴!」
「お、おん」
「うわっ!ジャガバタあるし!福ちゃんそっくりやで!」
「うっさい!」
徳井さんは俺達なんて比べ物にならないくらい楽しんでいる。
「福ちゃん!輪投げで勝負しよや!」
「…………」
変わって福田さんは徳井さんのテンションに比べると、天と地の差だった。
「ほら!お前等も!」
まさかの
色気の欠片もない夏祭り…
「徳井さん、
普通にはしゃぎすぎですって」
笑いながらツッコム石田。
「次だるま落としやぁあ!!」
「がっつり楽しむなボケ!」
ちなみにカメラ回ってますよ。
ああなんて
「楽しいな」
「見ててもな」
「次は…」
「ん?」
「仕事じゃなくこよな」
「…おん」
いつかまた。
誰にも見られず二人の時間を。
「ふーくちゃーん!」
「俺もう夏祭り嫌いや」
【【同情します;】】
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