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「ほら、早く私の靴を嗅ぎなさい。…まさか、こんな簡単な事ができないって言うの?」
彼女は机の上に自分の足を置いて、目の前にいる男子生徒に自分の靴を臭えと言うのだ。
しかも、その靴は何年間も履きっぱなしで、臭い以上のレベルを越した臭いだ。そんな靴を臭えと言われて素直にはい、臭いますなど言う人間はいないだろう。だがしかし、彼女の場合、不可能を可能にしてしまうのだ…。
「さぁ、早く!!!」
大きな声で怒鳴った彼女にビクッ!とした。まじまじと男子生徒は彼女を見て、ゴクリ、と生々しい唾を飲み込んだ。
「…やっぱり、無理だよ…」
男子生徒は俯き小さい声でそう言った。
すると彼女は…
「あっそう!……なら、嗅ぐまで苦しませてあげるだけよ」
グッ!と両手で男子生徒の首を絞め、ニヤニヤと彼女は笑って楽しんでいる。 男子生徒は突然の事にパニックになり、目を白目に変えて気絶した。
「…なによ、つまんないわね…」
パッ、と首を絞めていた手を離し、両手をはたきながら白目になった男子生徒を睨めつけた。
「あーあ、また次のターゲット見つけなきゃいけないじゃない。……さぁて、次は誰にしようっかな♪」
ルンルン気分で彼女はその場を後にした。
*END*
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