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やっぱり天才♪
「おい!一年は隣りのミニゲーム用グラウンドで練習だ。
まずはパス練習だ」
この声の主はキャプテンの進藤 礼
センターDFでパワフルなプレーヤー。誰にも競り負けないパワーを持っている。
さて、練習が始まった。
「比呂!パスくれ」
走りながら手を上げる。
「剛!行け~!」
速いパスが剛の少し前に出る。
「ナイスパス♪」
トラップする剛だがボールは遠くにいってしまう。
「いやぁ~失敗♪」
といってる横を走り抜ける影…
「なんてトラップだよ…それじゃレギュラー取れないな…」
さっきのボールを足で止め、剛を見る男。
こいつは内藤 竜気 嫌味だが中学時代に県の選抜に選ばれるほどの実力者だ。
だが嫌味だよな~…
「うっせぇ~な!!天才にも失敗があるんだよ!!」
竜気を見ながら大声を出す。
そういってる剛に近付く影…
「剛よ~。エラく元気じゃね~か?」
振り向いた剛は笑いながら、
「礼キャプテン!いやぁ~天才だから体力も並外れてるんですよ♪」
礼は剛を掴み笑いながら、
「一年はミニゲームだ!!
剛!お前は坂を走って来い!!」
剛は怒りながら、
「なんでだよ!!くっそ~!!絶対差別だ!!」
と言いながら走りに行く…剛が走ってる間にミニゲームがおこなわれていた…
ゲームがはじまり竜気がボールを持っている。
「竜気!!パスだ!」
チームメイトの後藤 琢磨というドリブルがうまい男が手を上げている。
「そこではパスが出せない。」
と、竜気が言っている内に三人に囲まれてしまった。
竜気は少しボールを前に出し、
「中学時代の選抜にいたDF三人か…」
軽くかがみ三人を抜いて行く。
ペナルティーエリアまで攻めた時にキーパーが飛び出して来た。
だが、竜気は左足を振り抜いてシュートを放つ。
ボールはキーパーの上を越えた辺りで急に降下しゴールネットに突き刺さる。
周りで見てた人は全員そのプレーに見入ってしまっていた…
周りで見てた比呂がぼそっと…
「やっぱり竜気は天才だ…」
そして時はすぎ、ミニゲームが終わって行く…
竜気のチームは負けなしだった。
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