そうだ、樹海にいこう!

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少年は言った 春が嫌いだ……大嫌いだ、と 鈴木 悠斗(15) 座右の銘は 『大丈夫。俺も童貞だ』 こんな頭がイカレてること以外、平凡な彼が落ち込むには理由があった 話は数ヶ月前に遡り そもそも彼はバカだった。 いや、思考もバカ そして学力的な意味でもバカだった。 高校に入るために猛烈な勢いで勉強し迎えた高校入試当日、受験票を地元で有名な不良にカツアゲされるという究極のハプニングに襲われ試験受けれず。 悔しいから言ってやった 『べつにあんたに受験票返してほしいわけじゃないんだからねっ//』 殴られた。 希望を捨てず 受けた公立入試当日 またもや受験票を愛犬のジャスミンちゃんに喰われ、試験受けれず。 『ジャスミンちゃん……美味かったか? それ、死亡フラグなんだぜ?』 『わんっ!』 届かなかった。 絶望の淵に立たされた彼が練炭自殺を試みたのも頷ける 『ジィイイイクジォオオオオオン!!!』 街中で彼は1人叫んだ。
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