そうだ、樹海にいこう!

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「クスッ、じゃ待っててね?」 ガチャ ふう…緊張した さぁ、やるべきことをやらねば 『エ ロ 本 を 買 う』 思春期真っ只中の男子なら当然の行為、下宿の前に入手してしまおうという素晴らしい作戦 ちょうどここは市街地 近くにあったブックセンター 『トロワのアトリエ』に入ることにした。 ウィィイーン 俺の地元にもこじゃれた本屋は沢山ある…だが何かが違う! 店内は白を基調とし木漏れ日のような照明が明るさを引き立て整理された本についた可愛らしい説明の札はどこか目を引く魅力… そしてなにより圧倒的存在感ッッ!!! それも店内を存分に表現した芸術といっても過言ではない程のディスプレイ!!! 「地元勝負第2ラウンド…俺達の負けだよ…」 両市の迷惑、勝手な悠斗の妄想 「だがまだだ…まだ終わらんよ…キミに決めた!!!」 「Rioの裏本ゲットだぜ!」 某永遠の10歳☆みたく叫んでみたが恥ずかしいのでそそくさとレジへ向かった しかし、誰もいないレジ 「あ、すみませーん」 店員は女子高生…? はい、終わった。 俺のアイデンティティ崩壊 「だが俺には…」 ド ド ド ド ド ド ド 「僕には…残された時間はねぇ!無駄無駄無駄無駄ぁぁあ! はい、これお願いします。」 「………え……。 こ、この商品でしょうか」 店員さんはギョッとした表情で聞き返してきた 「そうだと言ってるよね、チミは コレが仕事なのだろ?チミは 早く会計を済ませてくれんか?私は忙しいのだよ、チミは」 彼もかなりテンパっていたのだろう 意味不明なキャラで恥ずかしさを隠し通した
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