第二章

7/8
前へ
/204ページ
次へ
「結婚申し込んだの、早かったかな?」 彼の言葉に耳を疑った。 「悩み増やしてしまったみたいかなって思って。考え直す?」 「あ…淳司?何言ってんのよ…嬉しかったのに…淳司が考え直したくなっちゃったからそんな事言うのっ?」 「違うよ、音羽の悩みが解決出来た時でも構わないって言ってるんだよ」 唇を噛み締めて音羽は淳司に申し訳なく思った。 そして弟に憤りを感じてしまっていた…。 「また連絡するから…今日は帰ろう…な?」 そう言い淳司は音羽の頭を撫でると背を向けて歩き出した。
/204ページ

最初のコメントを投稿しよう!

622人が本棚に入れています
本棚に追加