第三章

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「ぁ…、一輝…っ」 貴方のその甘い吐息で何度も達しそうになるのを堪える。 これが最初で最後なら、体の隅々まで音羽を感じていたい。 忘れられないくらいに。 そうしていれば誰と居ても姉さんを感じていれる。 「姉さん、ここ?ここが良い?」 壊れやすい硝子を扱うように優しく触れる。 音羽の濡れた瞳に今映るのは一輝だけ。 「ん……そこ…」 そして一輝の目の前にいるのは一輝の指で感じている姉…。 「愛してる、姉さん……」
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