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罪の意識などない。
ただ好きになってしまったからだ。
好きになるだけで罪ならばこの世に一輝と同じ罪を犯している人はどれくらいいるのだろうか?
「一輝?何してるの?あたしの部屋で」
声がするので振り向いてみると自分の姉が一輝を見ていた。
「あぁ…これ……辞書借りようと思って」
近くにあった英和辞典を手に取り上げて言った。
「珍しいね、一輝が辞書使うとか」
濡れた髪の毛を拭いながら一輝を見て音羽は笑った。
風呂上がりのせいか淡いピンク色の肌が見えるような短パンにキャミソールとゆう姿を見たら理性が止まらなくなりそうで目を逸らした。
「風邪引くぞ、そんな格好でいたら」
一輝は姉の横を通り過ぎる。
その瞬間に香るシャンプーの匂い。
ただそれだけの事なのに……
「勃ちそ…」
扉を閉める音と共に小さく呟いた。
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