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つるのは火の玉を村上に投げ付けた。
銃弾が火の玉を貫通し、あっさりと火は消えた。
つるのはもう一度火の玉を作ろうとして、気が付いた。
自分たちが今立っているのは、草むらの中だ。
下手な事をしたら、大火事になりかねない。
つるのは川の方に走りだした。
村上も後を追った。
二人が走っていった方には、野久保と亘がいた。
徳井と金田は川島と戦っていた。
「お前は川島の動きを止めろ。俺がやる」
徳井は小さな声で金田に言った。
金田は少しの間悩んでいたようだったが、決意したように自分の緑色に光る石を握ると、木の蔓を出し川島に向けた。
蔓が川島に絡み付き、動けなくした。
必死で川島はもがいたが、無駄だった。
徳井は川島に近付き、小刀の峰で川島の首筋を殴った。
川島は気を失った。
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