190人が本棚に入れています
本棚に追加
四人が車から見ている前で、水の玉を操る山根とそれを撃って破裂させている村上と亘が激闘を続けていた。
「とにかく、ここは逃げるで!」
徳井がそう言った直後、道の向こうから品川と庄司が走ってくるのが四人に見えた。
しかし、山根からは死角に立っていた為気付いていなかった。
庄司は山根の背中に向けて、拳銃を撃った。
銃声が聞こえ、山根はその場にうつ伏せに倒れ、操っていた水の玉も形を失い落ちて水溜まりを作った。
「大将と庄司さん、追い付いてきた!」
つるのが叫んだ。
「山根さん!?」
上地が窓から叫んだが、
「……っ、駄目や!逃げるで!」
村上と亘が拳銃を車に向けている事に気が付いた徳井が車を発車させた。
最初のコメントを投稿しよう!