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つるの、野久保、上地と村上、亘の二つの集団が睨み合う状況になった。
つるのと野久保は同時に火の玉と氷の塊を投げ付けたが、亘が拳銃を撃ち二つとも弾けて消えてしまった。
その隙に、村上は三人に向けて連続で拳銃を撃った。
つるのは炎の壁を出し、野久保は氷で、上地は斧で弾を防いだ。
銃声が病み、つるのが炎の壁を消した時村上の隣に立っていたはずの亘がいない事に気付いた。
「! 後ろ!」
つるのの声を聞いて野久保は振り向いた。
銃声が重なるように連続で聞こえた。
亘はいつの間にか三人の後ろに移動していて、前に立つ村上と共に両側から銃弾を浴びせたのだ。
ぎりぎり、つるのが前に作った炎の壁と野久保が後ろに作った氷の壁が間に合い、弾は一発も三人に当たらなかった。
「……村上と亘、綺麗に息の合ったコンビネーションやな……」
徳井が何かを思い出すように、呟いた。
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