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「つるのさん、ノック」
銃声が鳴り響く中、炎と氷の壁の間で上地が言った。
「二人が撃つのを止めたら、急いで俺から離れて下さい。一か八かの攻撃を仕掛けます」
つるのと野久保は同時に頷いた。
村上と亘は拳銃を撃ち続けていたが、炎の壁も氷の壁も壊せそうにない。
二人は同時に攻撃の手を休めた。
その刹那、炎と氷の壁は消えつるのと野久保はそれぞれ反対方向に走っていった。
村上はつるのに、亘は野久保に銃口を向けた。
二人の意識が僅かな間、その場から動かなかった上地から逸れた。
上地はその隙に斧を空高く放り投げた。
直後、斧から何本も雷が落ちてきた。
「!!」
気付いた時には既に遅く、村上と亘に雷が直撃した。
二人は煙を上げながらその場に倒れた。
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