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村上と亘の透明なオーラが消えた。
「やっと終わった……」
つるのがその場に座り込みながら呟いた。
上地と野久保もその場に座り込んだ。
「お疲れの所悪いけど、一旦隠れた方がいいで」
徳井がやって来て三人に言った。
「騒ぎすぎた。直に人が来る」
慌てて三人は立ち上がり、近くの橋の下に隠れた。
そこには既に、いつの間にか目を覚ました中田と藤森がいた。
「……っていう訳なんだよ」
「つまり、僕たちは操られてたって事?」
中田は藤森にこれまでの状況を説明していた。
徳井が、川島を抱えた金田と一緒に近くに停めてあった車に乗り河原から離れていくのが橋の下から見えた。
数分も経たない内に人が来て、倒れている村上と亘を見つけた。
直ぐに救急車がやって来た。
つるの、野久保、上地、中田、藤森は草むらに隠れながらその場を離れていった。
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