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映画が終わってすぐ、カオルを待たせてトイレに行っていた。
用を済ませてトイレを出たら、ナンパされている友人がいた。
「ねぇ、彼女一人?これからコーヒーでもどう?」
「あっ、そ、その、困ります!私彼氏と来ているんで。」
「ちっ、つがいかよ。」
そう言って男はカオルから離れて行った。
「…誰が彼氏だよ。」
俺は軽く蹴りを入れながら言った。
「いいじゃ無い?減るもんじゃ無いし…」
尻をさすりながらカオルが答えた。
この光景にも、もう馴れた。
…決して馴れたくは無かったのだが。
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