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寂しいなと思いながらも私は携帯で様々な人にメールしてるんですが、皆さん部活とかで忙しいみたいで……。
仕方なく私は家にいるんです。
外出したいんですが日射しが強くて日傘が必要なんです。
今ちょっとした事情があって日傘使えないんですよね。
お兄様、お姉様、お願いですから早く帰って来て下さいよォ……。
もう泣いちゃいそうです……。
すると、突然呼び鈴が鳴り響きました。
玄関まで行き、扉を開けると、見慣れた顔の女の子が立っていました。
｢沙雨那ちゃん、こんにちは｣
夜梨ちゃんでした。
｢何でしょうか？｣
｢いや……暇だったから何かしようかなって思ってね……。
沙雨那ちゃん、今暇かな？｣
｢はい、暇ですが……｣
私がそう言うと、夜梨ちゃんは表情を明るくして私の手を掴んできました。
｢もし良ければ僕と一緒に何処か行かない？｣
うーん……。
｢ゴメンなさい、今ちょっと日傘が使えなくて外に出れないんです……｣
夜梨ちゃんは私が紫外線に弱いのを知っているはずなので。
｢日傘くらい貸すよ。
いい……かな……？｣
日傘があるなら……。
｢じゃあ良いですよ｣
私がそう言うと夜梨ちゃんはちょっと待っててと言い残して家に戻っていきました。
多分日傘を……。
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