はじまり
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外見をどんなに繕っても、やっぱり彼は「ロボット」だった。限りなく人に近い、けれどココロなき人形。 ある日ティエリアを外へ連れ出した。研究所の近くにある草原。まだ蕾もちらほらあったが、いっぱいの花が咲いていた。 「ティエリア!ほら、花がいっぱい咲いてるぜ!」 「はい」 何本か花を摘んで差し出しても、ティエリアはただ見つめるだけだった。
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