早瀬蓮哉

3/10
前へ
/101ページ
次へ
「やっぱり あなたのピアノの音色好きだな~」 優音の感慨深く言う。 返事はないが蓮哉は得意げな顔している。 「ねぇ? これ誰の曲? 私の知ってる作曲者かな? バッ〇とか、べー〇ウベンとか」 ダンっ いきなりピアノの音色が止まる。 「えっ なんで止まるの!?」 「…………………」 話し掛けたのが駄目だったのかな? ふと、優音は譜面を見た。 全部手書きだ~ ひょっとして…… 「早瀬君が作曲したの!!」 勢い余って、蓮哉の制服を掴む。 「………まぁな」 蓮哉はそっぽう向いて小さい声で答える。
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

57人が本棚に入れています
本棚に追加