早瀬蓮哉

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「すごい!すごい!! 早瀬君天才だよ」 目を輝かせて優音は言う。 「…別にそんなにすごくねぇよ」 「でも作曲なんて普通出来ないよ」 「作曲って言っても何となくだし…… それより… その、離れてくれないか? 顔が近い……」 「あっ」 勢い余って近付きすぎたのか、優音の顔の目の前に、金髪の前髪が揺れる端正な顔があった。 「ごめん……」 何やってんの!! 自分っ 優音は蓮哉から離れたが変な間が出来てしまった。 『…………………』 どっどうしよう 空気重っ なんか話さないと…… 話題、話題… 「早瀬君って 何で金髪なの? やっぱり趣味?」 「あっあ この髪なっ これにはいろいろあるんだよ」 その話題を振った瞬間蓮哉は遠い目をしていた。 何があったんだ…… 早瀬君…
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